トラブルシューティング
微粒子噴霧機能を持つ製品のチューブの回転に関するトラブルについて、確認内容と原因/処置方法を掲載しています。なお、微粒子が出ない、流量が少ないなどの場合は「使用上のご注意 - 微粒子噴霧でのご利用について」をご確認ください。
チューブの回転が鈍いとき
- エアー圧は正しい値(0.5〜0.8MPa)になっていますか
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エアーコンプレッサーの圧力設定を正しい値(0.5〜0.8MPa)になるよう調節してください。
なお、コンプレッサーの設定が正しい値でも、ホースの長さや太さによりエアー圧が低下している場合があります。また、コンプレッサーを連続使用するとエアー圧が下がる機種があります。圧が低すぎるとチューブがうまく回転しません。圧が高すぎるとチューブの回転バランスを崩したり破損等の原因になります。
- 温度は正しい値(10〜50度)になっていますか
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使用環境の温度をご確認ください。
低温下ではチューブの回転が鈍くなります。エアー圧を少し高くすることである程度改善される場合があります。また、正しい温度内でもエアーや使用液剤の温度によってチューブの回転が鈍くなることがあります。
(関連:インナーチューブとアウターチューブの長さが、ずれていませんか)
- コーン/チューブ等のパーツが消耗していませんか。
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チューブ/コーンは回転の摩擦により消耗します。チューブのコマやコーンが削れてくると、スムーズな回転の妨げになります。純正スペアチューブ/コーンをご購入の上、交換してください。
寿命は使用条件・環境により異なりますが、本製品を通常使用した場合、チューブで約2000時間(注)です。
(関連:お手入れのしかた)
- (注)数値はあくまで目安であり、故障しないことや無料修理をお約束するものではありません。
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チューブが回転しない
- インナーチューブとアウターチューブの長さが、ずれていませんか
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アウターチューブでは、吸水性または脱水性の一部洗剤で伸縮する現象が確認されています。インナーチューブ(直径1.3mm)では、高温環境下または低温環境下で伸縮する現象が一部確認されています。
インナーチューブとアウターチューブの長さが崩れると微粒子が出にくくなります。
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インナーチューブとアウターチューブの先端が同じ長さに揃っている[1]のが正常な状態です。
不揃いの場合、チューブを必要に応じてカッターやハサミで垂直に切り揃えます(*必ず垂直にまっすぐ切ってください)。切り落としたインナーチューブ切断面がつぶれてしまった場合、爪楊枝の先端などを差し込んで切断面が真円になるように調整してください。
(関連:チューブが破損していませんか)
- その他、水または中性洗剤以外を使用したり、高温下(夏場の車内、炎天下など)に長時間放置されますと、アウターチューブが伸びる場合がありますのでご注意ください。
- [1]インナーチューブがアウターチューブよりも1mm程短くなっている状態では問題ありません。
また、アウターチューブは切断しないでください。
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カット参考図
- チューブが破損していませんか
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修理またはパーツ交換となりますので、お問合せください。破損で多い事例は、エアー圧が高すぎることによるチューブの破損で、トリガーを引いたとき高い圧力が瞬間的にかかりチューブが変形・破裂するものです。使用圧力をお守りください。
また、別売りでレギュレーター(メーター付/なし)をご用意しておりますので、お問合せください。
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お手入れのしかた
- お手入れ方法
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インナーチューブは非常に細いため、内部で液剤が乾燥すると詰まりやすくなります。また、洗浄中に跳ね返ってきた汚れなどで詰まることがあります。これらの汚れはチューブやコーンの寿命を低下させます。使用後は、毎回必ず水洗い/水通し/乾燥を行ってください。なお、酸化チタンなどの液剤を使用した場合は、必ず専用の洗浄剤やアルコールなどで洗浄してください。
- バケツに「水または専用洗浄剤」を入れ、ボトルを外した本体でバケツの中の水を吸上げ、中の薬剤が完全に洗い流せる程度(1〜2分)噴射します。
- 次に、本体コーン部分をバケツに入れ、そのまま噴射(1分程度)します。
(これで落ちない特殊な汚れについては個別に対応してください)
- 空中でトリガーを握って、エアーを噴射(1〜2分程度)します。エアーを通すことで内部を水切り・乾燥します。
- コーンを取り外し、ノズル根元に付着した汚れを洗浄します。
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使用上のご注意
- 洗浄でのご利用について
- ワークとの距離は8cm以内を目安に使用してください。それ以上離すと洗浄力が低下します。汚れがひどい場合など、なるべく近づけた方が効果的ですが、コーンやノズルでワーク面を傷つけないようご注意ください。
- 微粒子噴霧でのご利用について
- 距離が離れる程微粒子になります。酸化チタン噴霧などの場合、ワークとの距離は20cm前後を目安に使用してください。バルブが全開状態のとき、最初の噴射時に大きな粒子が飛び出すことがあります。あらかじめ流量調整とテスト噴霧を行ってから使用してください。バルブがON/OFFタイプの製品では、ON/OFFの範囲内で流量調整を行ないます。
- ノズルの保護用ストローについて
- 出荷時、回転ノズルに取付けてある「ノズル保護用ストロー」は、使用時は取り外し、使用していない時は取付けた状態で保管してください。
- ボトルの着脱方法について
- ボトルを着脱する場合は、必ずキャップ部分を持ってボトルを回してください。上部のT字部を持ってボトルをまわすと、バルブとの接合部が外れるなど故障や破損の原因になります。ご注意ください。
- 使用液剤の種類について
- 水または中性洗剤以外は使用できません。酸性やアルカリ性の液剤は本体の接着部やアルミ部分、チューブなどに影響しますので使用出来ません。また、粒子の入った洗剤等も、インナーチューブ内で詰まることがあるため使用できません。