R51はサイドカーを装着するために、フロントフォークの三つ叉にEZステア(イージーステア)を採用しています。
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これはハンドルを切れば切るほどトレール量が少なくなるという特殊な構造をしています。
通常の三つ叉のシャフトはフォークに対して平行ですが、写真でも判るようにR51/2では数度上部が傾いています。
その理由は…

直進走行時はトレール量が大きいほど直進安定性があがるのですが、サイドカーの場合、ハンドルを切ったときに、ハンドルが重くなるという特性があり、それを軽減する機構がEZステアなのです。
EZステアは、サイドカーで有名なR50、R60、R69などのアールズフォークが採用される前のシステムになりますが、現在でも一部のトライアル車には採用されているようです。 ちなみにアールズフォークの名称の由来はアールズ氏(Ernie Earles)の発明によるものです。
BMWはパラレバーやテレレバーなど斬新なサスペンションを数多く出しています。他社メーカーも見習ってほしい所です。
今回の最後は、フォークスプリングとフォークの写真です。
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